はじめに
L-Gateは、サービス開始時から、積極的に国際技術標準を活用し、サービス間の連携に取り組んでいます。
たとえば、国際標準化団体 1EdTech Consortium Inc. が策定する技術標準「Learning Tools Interoperability」(以下、LTI) に対応しており、学習アプリケーションを安全かつシームレスに統合することが可能です。
2021年には外部アプリケーションであるOneNoteやZoomとの連携を実現し、対応サービスを順次拡大しています。
一方で、LTIを採用することでどのようなメリットが得られるか、調査や検証を行っているベンダー様も多いのではないでしょうか。
本記事では、ベンダー様向けにLTIを利用するメリットや技術情報について紹介いたします。今後のアプリケーションの実装にお役立ていただければ幸いです。
LTIを利用するメリット
LTIを活用することで、ベンダーの皆様にはさまざまなメリットがあります。
例えば、アプリケーションとのシングルサインオン(SSO)を実現できるだけではなく、ユーザーの所属情報や成績情報などのデータをセキュアに連携できます。
この特徴を製品に組み込むことで、先生・児童生徒といった属性や、所属するクラスの情報から、ユーザーに合わせた教材や問題を表示するといった機能を実装することができます。
ユーザーデータを基にした高度な機能提供が可能となるため、付加価値の高いサービスを展開できる可能性が広がります。
また、公開された技術標準に基づいて実装を行うことができるため、学習eポータルごとの独自仕様に合わせた開発を行う必要はありません。
これにより、他サービスとの連携に関する開発コストや工数の軽減が期待され、自社サービスの付加価値を高める取り組みに注力しやすくなります。
その結果、教育現場で求められる魅力的なアプリケーションがより迅速に提供されることにつながるのではないでしょうか。
LTIについて紹介するページを公開
今回、LTIの仕組みや利用するメリットを紹介する記事を公開いたしました。
全4記事構成となっており「基礎編」と「詳細編」に分けてご紹介しています。L-Gateとの連携を検討されているベンダー様は是非ご覧ください。
- LTI基礎編 ①LTIの基本 #LTI – Qiita
- LTI基礎編 ②利用の流れ(連携初期設定~ツール呼び出しまで) #LTI – Qiita
- LTI基礎編 ③押さえておきたいキーワード #LTI – Qiita
- LTI詳細編 ④LTI Coreの通信フロー #LTI – Qiita
そのほか下記のページにて、連携に必要な情報や、ユーザーの利用イメージなどを掲載しておりますので併せてご確認ください。
LTI 1.3を用いたアプリケーションの接続フロー | L-Gate
LTIへの対応状況
L-Gateでは、LTI 1.3 Coreのほか、LTI 1.3 Advantageの以下機能に対応しています。
- Deep Linking
- Assignment and Grade Services (AGS) ※
- Names and Role Provisioning Services (NRPS)
また、L-GateにおけるLTIアプリケーションは、教材・アプリ機能で配信が可能です。
URL配信と同様に、全体管理者による一斉配信や学校ごとの個別配信にも対応しています。
※ 一部機能は今年度中に対応予定
おわりに
LTIによる連携のメリットや技術情報についてご紹介しました。
本記事や上記でご案内したページが、アプリケーションの実装にお役立ていただければ幸いです。
なお、L-Gateは1EdTechの技術標準である「OneRoster」による名簿連携も実現しています。
「名簿連携」によるユーザー管理の負荷軽減とは? | L-Gate
負担低減に貢献!OneRosterによる名簿連携が約100団体120万アカウントを突破🎉 | L-Gate
L-Gateはさまざまなサービスと連携を強化することで、1人1台・1アカウントを使った日々の学びと運用・管理を支援しています。
各種連携についてご興味がある場合は、下記窓口までお問い合わせください。