
はじめに
GIGAスクール構想では、1人1台1アカウントに加え、高速なネットワークが導入されることで、ICTを活用した学びの環境の充実が図られました。
現在は、GIGAスクール構想 第2期に向けた議論も進んでいます。特にGIGA端末の管理に関して多くの課題が指摘されており、アカウントと同様に、手間なく効率的な管理が求められています。
本記事では、GIGA端末の管理・運用を強力にサポートする新サービス「端末管理台帳サービス」(有償)の概要をご紹介します。
L-Gateのこれまでの取り組み
GIGAスクールの時代に合った様々な管理機能を、無償で提供しています。
例えば、Microsoft 365/Google Workspace for Education(以下、M365/Google)との連携では、SSOやアカウント同期機能、Teams/Google Classroomのテンプレートやクラスルーム作成支援機能により、スムーズなアカウント発行や授業準備をご支援しています。
また、国際技術標準OneRosterを利用した名簿連携により、校務支援システムやデジタル教科書、ドリル教材とのシームレスな連携を実現しています。
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GIGA端末の管理の現状と課題
現在、多くの学校では、GIGA端末の管理にエクセルや紙の台帳を使用しているケースが多く、その管理業務の煩雑さが課題となっています。
例えば、新学期の端末配布で端末と各生徒を紐づけたり、故障・紛失の対応記録を管理する作業を、先生やICT支援員が手作業で行っているケースがあります。
1人1台端末の配布や返却状況、予備機や故障機の管理状況の常に正確に管理するのは容易ではなく、特定の端末の利用履歴を追跡する必要がある場合も、すぐに必要な情報を見つけ出すのが難しい場面もあります。
その結果、団体や学校の管理者は、増加する端末を適切に管理するための負担から逃れられません。
「端末管理台帳サービス」とは?
端末管理台帳サービスは、上記に挙げた課題を解決します。

このサービスを利用すると、Microsoft IntuneやGoogle、jamf(※)のMDM(モバイルデバイス管理)システムに登録された端末情報と、L-Gateに登録された名簿情報を自動で連携され、誰がどの端末を、いつ、どこで利用しているのかを素早く把握できます。
備品管理システムとは異なり、MDMやL-Gateの名簿情報を自動で連携するため、利用開始にあたって端末やユーザーを事前に登録したり、年次更新を行う必要もありません。
予備機の手動登録にも対応するため、GIGA端末全体を効率的に管理できます。
※ jamfは2024年度を目処に対応予定です。その他のMDM対応についても検討を予定しています。
導入のメリット
本サービスを導入することで、団体や学校の管理者は以下のようなメリットがあります。
効率的な管理
MDMとL-Gateの情報を自動的に突き合わせることで、端末の貸し出し状況が最新の状態に保たれます。情報が一元管理されているため、学校から情報を収集してまとめる必要がありません。L-Gateの年次更新時も自動で反映されます。
トラブル時の迅速な対応
紛失や破損などのトラブルが発生した場合、紙やエクセルを探す必要なく、端末管理台帳サービス上で予備機を探せます。児童生徒の学びを止めることなく運用できます。
KPIの測定もご支援
CSVによる端末のステータス出力に対応しており、稼働中・故障中といった状況を一覧で把握できます。GIGAスクール構想 第2期だけではなく、更にその先の端末整備にお役立ていただけます。
端末管理台帳サービスは、L-Gateの全体管理者画面や学校管理画面からアクセスでき、シンプルな画面から操作できます。


端末を起点に利用者を把握したり、学校にどの端末が配布されているかを確認することができます。端末利用者の履歴も記録されるため、端末の利用者が変わったときも追跡が可能です。
また、全体管理者は各学校の編集権限を制御したり、管理項目を追加したり、運用に合わせた柔軟な設定が可能です。
学校設置者と各学校が共同で端末を管理したり、学校設置者で一括で管理することもできます。
管理者マニュアルも公開しております。「端末管理台帳サービス」章をぜひご確認ください。
今後は利用状況の可視化機能を提供する予定で、KPIの測定や今後の整備計画にご活用いただける機能として開発計画を進めております。
特に、文部科学省が公開している「教育DXに係るKPIの方向性」では、端末の積極的な活用について記されており、利用状況の把握にもお役立ていただける機能としての提供を目指しております。
おわりに
本記事では、GIGA端末の運用・管理課題をご支援する、L-Gateの「端末管理台帳サービス」の概要についてご紹介しました。
本サービスは有償にてご提供いたします。詳細は下記よりお問い合わせください。
また、他社の学習eポータルをお使いの場合でもご利用いただけます。お気軽にご相談ください。
端末管理台帳サービスを通じて、これからも1人1台・1アカウントを使った日々の学びと運用・管理をサポートする学習eポータルとして、ICT環境の整備をご支援してまいります。
内田洋行のGIGA第2期対応パッケージ
本サービスは、GIGA第2期対応パッケージとして公開しております。その他のサービスも併せて是非ご覧ください。